2018年冬、初めての本作りとサークル参加したことについて、自分用の備忘録です。
- 1.イベント参加を決断するまで
- 2. SS名刺メーカーとフォトブック
- 3. シメケンさんと威沙(いずな)さん
- 4. 表紙素材とcanvaさん
- 5. ワードくっそ便利で泣いた~読まなくていいとこ②~
- 6. 製本直送さんとしまやさん
- 7. GENKO☆UTSU☆~読まなくていいとこ③~
- 8. 入稿&発行
- 9. 値段と部数とお品書き
- 10. イベント当日
- 11.通販「BOOTH」
- 12. 終わりに
1.イベント参加を決断するまで
最初のきっかけ
9月中旬、友人から「沖縄でDQ11のオンリーやるってよ」 と朗報を聞く。慌てて確認したら、スタジオYOUによるDQ11オンリー『世界と大樹の記憶』のイベント一覧に確かにOKINAWAがあったのだ。
沖縄の同人即売会といえばおでかけライブ…通称おでライは、2回ぐらいしか行ったことはないが、東京のそれと比べたら小規模なものである。果たして沖縄で開かれるからといってどれくらい11ファンが集うのか、皆目つかない。微々たるものかもしれない。だからこそ、これは初心者にとってはチャンスなのではないか、と思い立ち、参加してみようかと思った。
…が。10月にあったはずの広島でのイベントが、いつの間にかなくなっていた(ことを告知されることもなかった)、という事件で怖くなってしまった。沖縄でもそうなるんじゃない?ていうかYOU貴様ほんと別ジャンルでもさんざんだったけどほんと許さないからな、でも主カミュオンリーもYOUなんだよなあ……と葛藤した。
2番目のきっかけ
短編詰めをpixivにあげて、Web再録本が出たら買うか、というアンケートをとってみたところ、8人の方が「買うよ」に入れてくださった。嬉しくて嬉しくて調子に乗り、いっそ主カミュオンリー自体に参加してみようか!?と新たな迷いが生じた。
あのラミカとかポスカとかコピ本とか中学生だって参加しているおでライにすら出たことないのに、いきなり大都会トーキョーに出るなんて正気か????と理性が叫ぶ。
最終きっかけ
youtu.be
決断した最終きっかけ(?)は、作業用BGMとして聞いていた米津さんの録音ラジオだった。今年ドラマ主題歌Lemonで大ヒットし、紅白初出場でも大好評のようで、ついに世間にも見つかってしまったか~!と誇らしいような寂しいようなファン歴4年の者です。
それはさておきLemonやニューシングルについて語られたそのラジオを嬉々として聞いていたら、驚愕した。どうも尊敬する方とお話する機会があって、自分なんてまだまだだな、と思ったらしい。あんなすごい人が!曲を作れて絵が描けて動画を作れて歌えて踊れてたくさんのいい曲を出し続けていらっしゃるあの人が!まだまだて!マジで!!!!
だからもっとうつくしいものに触れて作っていきたい、という米津さんに、あんなすごい人でも道なき道を模索し向上しようという志を持ち続けているんだ……といたく感動してしまって、何だか私も頑張ってみるか…!と勇気をもらったのでした。
いやだからって…と暴れる理性はまあ1回ぐらい許してくれ!!主カミュが好きなんだ!!!!!という気持ちでむりやり抑えて、オンリー参加を申し込んだのだった。
2. SS名刺メーカーとフォトブック
「SS名刺メーカー」
それが変化したのがこの『SS名刺メーカー』さんのおかげだ。文章を入力し背景画像を選べばあらふしぎ、自分の文なのにシャレて見える画期的ツールだ。このツールのおかげで字書き界隈に新たな光が差したと思うので、製作者さま方本当にありがとう。
のちにSS名刺より更に文字数が増えた『文庫メーカー』というものも出来て、ますます本っぽくなって興奮した。その後もL版SSメーカーとか新書メーカーとか更新し続けている製作者さんは本当にすごい。しぶに投稿するときは表紙メーカーさんにお世話になってますありがとうございます。
ところで背景画像選ぶの、昔サイトで小説にちなんだ背景画像を素材サイトさん見回って探してたのを思い出して懐かしい気持ちになるよね。
フォトブックアプリ「sarah」
https://sarah-book.jp/sarah-book.jp
RTで回ってきた、スマホアプリ『sarah』さん。簡単・お手頃値段でフォトブックが作れると知り、文庫メーカーで作った画像を使って一回ジャンルごちゃまぜで作ってみたことがある。
わー!!届いたぞー!!!人生初本だ〜〜!!! pic.twitter.com/v4OY7CEyIH
— れい (@xx3173xx) 2018年6月4日
https://t.co/UJruM6k6L4https://t.co/cBWMFum1NUhttps://t.co/BF4O60TmGV
— れい (@xx3173xx) 2018年6月4日
ハアハア各垢でまき散らしてしまった…自分用メモなので許して
本だ!すげえ!!!本だ!!!!と大興奮である。画像化してそれを選んだだけでこんな素敵に印刷してくれる。すごい。ありがとう『sarah』さん。
まあもちろんフォトブックは、というか向こうさんはそういう意図で作ったわけではないだろうし、ページ数が嵩むとそれだけ大変だからなあ、自分用だな。で終わった。
ちなみに使ったことはないけど『しまうまBook』さんというアプリでは文庫サイズのフォトブックも作れるらしいので、気になる方は一回試してみてもいいのかもしれない。
3. シメケンさんと威沙(いずな)さん
ワードがない!
小説本の作り方、検索すればたくさん出てくる。そういうサイトとか、まとめとか、印刷所さんでの指南とか。
でもたいがいはワードでの作り方が多い。いかんせんこちらにはワードすらないのである!しかし印刷にはPDF化が必須だ。さてどうするか。
「シメケンプリント」
最初に使わせてもらったのは『シメケンプリント』さまである。何と無料で入力した文章をPDF化できる。しかもシメケンさん以外の印刷所でも使っていいとのこと。
- サイズ(B5/A5/B6/A6)+塗り足しの選択が選べる
- フォント(明朝体とかあずきフォントとか)が選べる
- 挿絵も挿入できる
- 開始ページ番号が選べる
- ルビも振れる
- 目次や奥付メーカー、PDF結合メーカーも有り。
これほんとに無料でいいんです?ねえシメケンさん!!
ただし、
- 1ページあたりの文字数・行数・行間・フォントサイズは定まっている。ちょっと広めの38文字×15行。文量があると嵩んじゃう。
- 結合はできるけど1つ1つの話をPDF化するのはちょっと面倒くさい。一気にやるには行数数えなきゃいけないし。
すごく便利でありがたいんですけど止めました!!大変お世話になりましたありがとうございます!!
「威沙(いずな)」
最終的に本に使用したのは『威沙(いずな)』さま。
こちらは同じく無料でPDF作成可、更には文庫特化なのである。
製作者さんが自分用に作ったようで、今なお更新され続けています。熱量がすごい。WEB版とソフト版がありますがPCの容量を考えてWEB版を使わせてもらっている。
面白いのがテンプレを選べること。メニューバーから色々選べる。スニーカー文庫さんとか講談社ラノベ文庫さんとか。手に取ったことないのでイメージは浮かびづらいし、パッと見の違いはわかりづらいです。私的にはガガガ文庫が一番良かったような気がしたからそうしました。
メモ帳の文章をコピペして変換ボタン押したらさっと出来る。すごい!
- だいたい42文字×17行
- タグを使うことで章立て出来る。文字が大きく表示され、左ページ番号の横に表記される。
- 同じくタグ使うことで改頁できる(pixivみたいに)
- 挿絵挿入可
- ルビ可
- プレビュー機能有り
ただしこちらも縦書き限定で、横書きはどうしようもないから目次はシメケンさんの目次メーカー使いました。ページ番号そろえるのに何分かかったことかな!(※中央揃え設定されているのできれいに配置できない)
さて本文と目次を結合させるかというところで気づく。ページ番号を2で始めてもノンブルが内側にきてしまう!!(※1ページ目扱いになる)
そこで偽の1ページを作り、それを削ってから結合という荒業をしました。ぜったい無駄に手間かけてる自信がある。ワードがないばかりに!!!
これで本文は出来ましたが問題は表紙。更なる地獄の始まり。
4. 表紙素材とcanvaさん
表紙素材:てんぱる様
小説本 表紙の作り方 で何度も検索しました。「ワードでも作れるで!」ってだからそのワードがないんだよお!
センスもなければ絵心もないし頼める相手もいない。そんなときは素材のチカラに頼りましょう。pixivで検索すれば出てくるいい時代!!ただしフリー素材はたいていpixivに上げる用(NOT印刷向きみたい)なので気をつけましょう。
私が使用したのはてんぱる様(pixivID:2513282)の素材。こんな素敵な素材が500円で購入できる。見本があるのがまたありがてえ~~!!
tenpal.booth.pm
素地はできた…あとは文字を入れるだけ…この文字を入れるだけってのがねえ…ハードル高いんですよねえええ……。
文字入れ:「canva」
画像 文字入れ で検索したら出てきたのがこのcanvaさん。
オンライン無料で文字入れできるようで。元は海外製?ぽい。
しゃれたデザインをインスタ用とかパワポ用とかいろいろ作れるみたいだ。でも未だやり方よくわかってない。わからないままやってみた。
こちらのいいところは、
- グーグルアカウントでIDとれる&ログインできる
- フォントが豊富。日本語もローマ字もかわいいのいっぱいある
- ワードみたいに無料素材探せて使える。透過も出来る。色も変更可。
- 素材アップロード可能
- 文字を何度でも編集できる。回転も出来る。
- オート保存機能有り
- バランス補正もオートでついてる
作業風景はこんな感じ!
とにかく上から張り付けていくような感じ…?
しかしまーー慣れてないせいかやりづれえ!素地としてテンプレートを最初に選ばなければいけないんだけど、文庫表紙用のテンプレートとか当然ないんですよね(本の表紙はあるけど片側だけだし)。私はとにかくでかいデスクトップ壁紙用のテンプレ使ってました。最適かは知らない。(だいぶ後からサイズカスタマイズ出来ることを知った。IMASARA!!!)
あとwin10にはペイント3Dというものがあって、それも活用してたけどあれは文字の再編集はできないんだよな…。あとPC変えたことで使えなくなったので、canvaさんで続行することにした。苦行だったけど素材元のデザインを参考に頑張りました。センスなんて知らない。
そざいの ちからって すげー!!
そんなこんなで表紙ができたわけです。どんな色になるか試し刷りしすぎて家のプリンタのインク切れた。
5. ワードくっそ便利で泣いた~読まなくていいとこ②~
【悲報】ノートパソコン、死す
限界がきてるのかいきなり電源ぶつって切れるようになった。これじゃ当然作業はできない。さてどうするか!?
①新しいのを買う
②兄に頼んで兄のPCを貸してもらう
③ネカフェ行く
答えは④どうにもならない、現実は非情である。
新しいのを買うにはお金も時間もなく、兄はどけちなので貸してもらえず…。ネカフェは一応行ってみたけどすごく良かったけどこれまた金がかかる…。
VISTAちゃん
んお~~~ってなってたところ兄が古いパソコンをくれた。VISTAである。ワードあるけど2007て!!!サポート終了してる!!!ネカフェのワード2010で作ったデータを開いたら何故かページ数が3倍に膨れ上がってるのを見て泣きました。
とりあえずパソコン自体は使えるのでよかった。ワードなんてなかったものとして作業を続けることにした。
いずなさんでせっせと作る。目次と奥付は横書きがいいけどシメケンさんの目次メーカーはもうご遠慮願いたい…。そこで気づく。2007とはいえワード、横書きPDF化できるのでは!?
試したら普通にできた。すごく楽だった。今までの苦労って何だったんだ…?と闇落ちしかけちまったよ。というか本文もワードで作った方がいいんじゃあ…と思ったけど…何か…ここまで来たし…ということでやっぱりいずなさんで続行した。
さて表紙も本文も出来ましたよ!やったね!
6. 製本直送さんとしまやさん
「製本直送.com」
まずはお試しに刷ってみるか、と製本直送さんで仮本を注文しました。料金シミュレーターすごくお世話になってます。
1冊から刷れるしお安い!ありがてえ!
お試しに注文したものがこちら。50p×2冊。
うわッッ薄い本だ!文字通りの薄い本だーーーー!!うわーーーー本だーーーーーー!!!!
思ってたよりもかわいく仕上がってて、何か自分の本なのにシャレて見えるのは間違いなく素材のチカラ…。てんぱるさん、canvaさん、ありがとう。
しかしいずなさんデフォテンプレ出力、余白無の結果ぎっちぎち!とじしろ意識してなかったせいで奥付に至っては左側読めねえ!
製本直送さんはほんと優秀便利なのだけど、配送の日付を指定することは出来ないんですよね。イベント会場から家が近ければ自宅発送でもいいかもしれないけど、いかんせんここはOKINAWA. 負担がでかい。ので別の印刷所さんを探すことにした。
製本直送さんお世話になりましたありがとうございます。
「しまや出版」
【文庫小説同人誌】各印刷所さんの紹介・比較10社!【1】
印刷所を選ぶにあたってこちらの記事を参考にしました。
しまや出版さんキミにキメた!となった理由は、「初心者に優しい」と謳ってるからなのと、10部から注文できる!というのと、字書き用パックが豊富にある点です。
はてさて、製本直送さんでは無事入稿できたデータはしまやさんでも使えるのか?データ確認とかしてもらえるかな?と会員になって問い合わせてみました。1日で返事きた。できるよって!やったね!それじゃあこいつの確認お願いします!!とzipで送った。これまた1日で返信があった。早い。結果がこちら。
表紙:原寸だから塗り足しがないよ!背幅分も図って頼む!
本文:問題なし、奥付についったー以外の連絡先も入れておいた方がいいよ!
…ということらしい。
塗り足し
ここで新たな問題発生。塗り足しってどうやんの!???
無料オンラインPDF化できるツールとか使ってもうまくいかない…。いっそ製本直送さんで使ったデータ使っちゃだめ…?思いっきり名前入ってるからアウト…?
ぐぐったら栄光印刷さんがテンプレ配布してる!!背幅計算→自動作成されたテンプレをペイントに張り付けて、その上からデータ上書きすればいけるか!?と試したところいけませんでした!!!ちくしょう!!!
ラクスルさんというとこでワードテンプレ配布しているのを発見。これならいけるかと思ったけどやっぱり違うような。
いっそ自分でワードのサイズを変えればいいのか?といじって張り付けてPDF化!したらいけました!!!ワード有能!!!!2007だけど!!!!お前がナンバーワンだ!!!!
しまやさんに再度確認したところOKもらったので、これであとは修正して入稿するだけとなりました。
7. GENKO☆UTSU☆~読まなくていいとこ③~
本文最終見直ししながらもう少し読みやすくできないか、と試行錯誤の日々。再録だからどの話を入れるか入れないか。ページ数減らして安く頒布した方がいいのか。でも最初で最後のつもりだから全部乗せしたいよなあ。そもそも誰が手に取ってくれるんだろうかこれ。書き下ろしも短いし、他も全部WEBでただで読めるのに。こんな本をオンリーで頒布して許されるのだろうか…。すごい人はいっぱいいて、濃厚な物語も素晴らしくもえるお話もたくさんあって、そんな中で、吹けば飛ぶような、小さな小さなお話たちを、いったい誰が目に留めてくれるんだ…。
と原稿鬱がひっどかったね!情緒ぐちゃぐちゃ!
でもね、血反吐はきそうなくらい頑張って頑張って、その結果報われなくても恥ずかしくてもみっともなくても、形にしたい!って思った気持ちを、やろう!って決めた自分の意思を、私はないがしろにしたくないし大事にしたいよ、って思ったのでした。
まあ、開き直りとか吹っ切れたのもあってそんなこんなで入稿しました。ぐだぐだしてたら原稿はできてるのに早割10%締切を逃したの悔しくてならないです。万が一次があったら気を付けたいね。
ゆーちゃんからスペースナンバーとサークルチケットが送られてきて、いよいよ逃れられない感も出てまいりました。
8. 入稿&発行
入稿して2日、しまやさんからお電話きました。噂に聞く、あの「本のタイトルを口に出される」というやつを味わう日がこようとは。変なタイトルではないはずだけど恥ずかしかった。
・表紙:印刷するとちょっと荒いかも。勘弁してね。
・本文、奥付の文字色が一部グレーになってるからこっちで黒にしとくね。
コピペしたら画面では黒に見えても黒じゃないときあるから、終わったら全文自動黒にするといいよ。と忠告されてへへーっすいやせん気を付けます!!まさかそんなワードの罠があったとは…。
あと自宅に1冊ずつ送ってもらうことにしたんですけど、まさかの1冊につき500円つまり2冊で1000円かかるというマジか案件でした。でもイベント会場で不備見つけたら怖いしな…と割り切ろう。
そして届いたのがこちら!!まさかのレターパック!だから500円なのね…。でも2冊とも入ってた!良心的!薄い本でよかったぜ!
ああーっ事前に言われてた通り表紙荒いッ!ていうかなぜか文字のとこ網がかってる…?滲んでる…?理由わからないけどよろしくなくて悲しい。
前より見やすくなってるー!けど内側の余白が足りないせいでちょっと読みづらいな…。
もくじは逆に余白作りすぎて左に寄ってる!!
ああでも何とか形にはなってるのでよかった~~!!やったね!!!
9. 値段と部数とお品書き
部数
これもまた悩まされましたね!pixivで10もブクマされたらすごい方だから…。
ここでまたアンケート!意外にも通販勢が多いという!
イベントで何となく手に取ってくれる方が万が一いるとしてやはり20部がいいとこか…と決めました。
値段
新作ならまだしも再録集なのでどこらへんが妥当なものかさっぱり…。
ページ数嵩んだので注文料金はけっこうにするしね!うちからトーキョー片道分ある!同人ってお金がかかる趣味だと実感しました…。私自身は買うと決めてる本の値段は見ないタイプだけど、皆さん悩まされてらっしゃるんだろうなあ…。
他の人のを参考にして、120pの本→600円/56pの本→400円の1000円セットにすることにしました。出しやすいし!言うて再録だしね!!
お品書き
イベントといったこれ!まさか自分が作る日が来ようとは…!
とりあえず適当に作ってみたらくそだせえものになった!
ので、大人しく素材をお借りする。てんぱるさんの無料素材(ほんとに無料でいいんですか?????)をお借りしましたありがとうございます。
そざいの ちからって すげー!
ところでペイント3Dなら透過素材切り貼りできるんですけど、ただのペイントだと背景白のまま切り取っちゃうんですよね…ペイント3D…なくしてから気づく大切さ…。まあそれっぽくなったからよしとするか!
設営のイメトレもしたぞ!!!!!
あとはうんとイベント楽しみましょう!!!!!!
10. イベント当日
飛行機の時間の都合上、開場ギリギリにやってきたのでだいぶあたふたしていた。
周りはもう設営ばっちりのなか、ただ一つすっぴんの我がスペース。直接搬入だったのでしまやさんからの段ボールだけが置いてある状態(あと売り子さんが布ひいててくれた)。しかしカッターは空港の保安所でとられたのでむりやり手でこじ上げようとしたら、お隣さんがカッター貸してくれました。ありがてえ…。
段ボールにつめこまれた自分の本を見ると、1冊は自分用に送ってもらってたけど、改めて感動してわーわー騒いじゃったよ。
設営はあらかじめあれこれ考えてたけど、思ってた以上にスペース狭くてとりあえず本をつむつむするだけになった。クリスマスイブイブなので百均で買ったグッズとフィギュアを組み合わせたり。ぬいはあるだけかわいい。
こんな感じかな!?さてイベントも開始!買い物だ~~!!
カプ者じゃないのにも関わらずフォロワさんがお手伝いに来てくれたので、スペースは任せて一人買い物に走りました。てへぺろ。
でもほぼほぼ私がいないときに本は買われていったようで、フォロワさんから何冊売れたよ~って言われても何だか実感わかないままでした。とてもありがたかったですけど。買ってくださった方々も、お手伝いしてくださったフォロワさんも、本当に本当にありがとうございました…!!
あと友人たちから「原稿中あんなに情緒不安定だった君がイベント楽しんでるようなの涙出てくるわ…」ってラインきておかんか?ってなった。ありがとなァ!!!!!!
フォロワさんは先に帰られたのでお片付けは一人で。どうやればいいやらだったけどまあ残った本は戦利品とともに段ボールにつめて自宅配送。あとはキャリーにつめこみ。余った段ボール処理がうまくいかなくてフォロワさんに助けてもらったりした。ありがてえ。
そのあとのアフターも楽しかったしすごい一日を過ごしたなあという感じです。でもやっぱり何だかサークル参加した実感はないままでした。
11.通販「BOOTH」
ray3.booth.pm
アンケでありがたいことに通販望む方もいらしたので、そこそこお世話になっているBOOTHを利用!当然やったことなかったからけっこう始めるまで時間かかりました。
pixivIDがあれば秒で開設できるけど、その後の設定がなかなか。いやシステム自体はたぶんすごくシンプルでわかりやすいんですけど私があほなせい…。
厚くはない文庫本2冊+無配程度でしたらスマートレター¥180で送れました!お高くつかなくてよかった…。
年末だというのに始めて早々に申し込んでくださった方々がいて、もう嬉しくって嬉しくって、住所とお名前1字1字感謝の気持ち込めて丁寧に書きました(重い)。
全国各地に主カミュの民がいらっしゃるんだな~!とかしみじみしたり、まさかのBOOST(追加金)に動揺しまくったり…。
変な話ですが、イベント参加してるときより何か本手に取ってくださる方が確かにいるということの実感を得ました…。
なんと刷ったぶん全部お嫁にいったのですよ…残りはしまやさんご厚意の余部…。
これまた変な話、pixivにあげた作品のブクマ数平均とほぼ同じ数だけ手に取られた方がいるのかって考えると、すっげリアルな数字だな〜!みたいな…マジで私の作品見てくださってる方が買ってくださったんだなあ…みたいな…しみじみ…。
お手にとってくださった方々、本当に本当に皆さんありがとうございました…!!!!!
12. 終わりに
ワードがなくても小説本はできる!
まあ目次と奥付はワードで作ったというか本文だって正直ワードの方がぜったい楽です。たぶん。他の文書ソフトだったらもっと楽かもわからない。とりあえず何の知識もないまま手探りで作りました。何て遠い回り道。回り道こそがオレの最短の距離だった…。
本を作る人たちってほんとすごいなあ。同人誌が大好きで、何百冊と自宅にあるけど、あの1冊1冊は苦労と情熱の末に出来上がったものなんだなあと思うと敬意を払わずにはいられない。それがわかっただけでもいい経験だったと思います。もう軽率に本出しましょうなんて言えない…。
OKINAWA住みでもイベントに参加できる!
沖縄、ないし地方に住んでるおたくは行きたくても行けない(日帰りは厳しいから最低1泊2日は必要になるしそんな時間なかったり)、買いたくても買えない(モノ自体を買う分だけならあっても遠征費用はなかったり)、という現実に何度枕を濡らした夜があったかわからないと思います。大人になった今でも海を越えるのはそうそう簡単なことじゃあない。
「向こう」に行くのにはお金とか時間とかよりも勇気と根気がいるよね。生まれて初めてトーキョーに降り立った日、羽田空港に着いた瞬間からもう帰りたくなったのを覚えている。電車の路線図の前で立ち尽くして泣きそうになったこと。どれ乗ればいいのか、時間は間に合うのか、無事つけるのか、何もかもわからなかった。電車もなければ地元は歩いていて人とすれ違うことが稀というような田舎っぺにはトーキョーの街は怖すぎた。
あれから数年経って幾度もトーキョーに足を運んで、とうとうサークル参加するまでに至ったけど、すべてを終えた感想としては何と言うか、やれるものなんだなあ…って。もちろんたくさんの協力のもとであって一人であれば成しえなかっただろうけど、でも、やってやったなあ…って。
何だろうな。両親にはものすごく感謝してるし大好きなんだけどそれはそれとしてこの地に産まれたことを呪っていたおたくなので、ほんのり自分の運命に打ち勝ったような気持ちになったのでした。
さいごに
本のあとがきにも書いたけど、ツールや素材の製作者さま方、それから情緒ジェットコースターの私に叱咤激励してくれた友人たちには本当に感謝してもしきれません。ありがとうございました。
ここまで読んでくださったあなたも!ありがとうございました!!
本をお手に取って下さった方が、どうか少しでも楽しめますように!!!!
初出:181223
加筆修正:190321